工藤 博幸(筑波大学)

「新方式コンピュータトモグラフィーと圧縮センシング」

コンピュータトモグラフィー(CT)の分野では、2000年以降主に低被曝化と測定時間短縮を目的として、スパースビューCT、低線量CT、インテリアCTの3つの新方式CTに関する研究が活発に行われている。いずれの方式も不完全または雑音が多い投影データから画像再構成を行わなければならず、実用化のキーは画像再構成 法の研究にある。特に、圧縮センシングやスパース正則化に基づく画像再構成法の研究が世界的に行われ、大きな成果を挙げ一部は実用化されている。本講演では、新方式CTの原理とその画像再構成に圧縮センシングやスパース正則化がどのように用いられているか、過去の歴史、現在の状況、未来はどう進むかに関してなるべく平易に解説を行う予定である。

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