西田 佳史(産業技術総合研究所)
「デジタル水晶玉:問題・データ・知性遍在時代の生活デザイン」
子どもや高齢者の生活機能変化に対応できる「生活機能レジリエント社会」の実現が世界的なテーマになっている。一方、近年、センシング技術やIoT技術で収集されるビッグデータの存在があり、また、人工知能を用いたデータ分析・認識技術といった人間以外の知性も発展してきている。人側も高い知性を持った人材が、例えば、大学や行政機関などの狭い機関に集まっているわけではなく、様々な機関、地域、企業などに高度に分散されており、新たな問題(ニューノーマル)を把握を可能とするビッグデータやそれを解決する知性が高度に遍在した社会を形成している。本講演では、生活機能レジリエント社会に向けた試みとして、日常生活における安全の面と社会参加の面を向上させるデータ利活用の試みを報告する。